窓辺の私と東の彼方

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私は大好きな本があった その本を読むことが私の日課 毎日の楽しみ 読み終わった頃 『東の魔女に会いたい…』 東の魔女のお話それを読んだ私 本を見つめながら そうつぶやく 青く光る夜空から 黄色い一線の光が 本の表紙を照らした 『きゃっ!』 私はあまりの眩しさに 本を落とし目を手で覆った 『な、何…?』 私はゆっくり手を退かす ペラペラと勝手に本が捲れ始めた 私はじっと本を見つめる 本の最後のページは白紙 字がゆっくりと浮かび上がってきた 私はゆっくりと本に近づく 『何か書いてある…』
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