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―詩音が教室に戻ると お弁当箱をひっくり返して沙都子が泣いていた― 沙都子 「ごめんなさい ごめんなさい 助けてにーにー!! 助けてよぉおお!!」 ―詩音が沙都子を殴る― 詩音 「あんたがそんなだから あんたがそんなだから… 悟史くんは…」 沙都子 「助けてにーにー」 詩音 「泣きたきゃ泣けばいい! でもね!泣いたって 何も解決しない! 何で泣くの!? 泣けば誰かが助けてくれるから!?」 詩音 「助けてくれる人がどれだけ傷ついてるかなんて 想像もつかないでしょ!? 分かってるの!? あんたの罪が!! あんたなんかいなくなっちゃえばいい!! あんたなんか死んじゃえー!!」 ―椅子で殴ろうとするところを梨花が庇う― 梨花 「沙都子を苛めないでなのです 沙都子はかわいそうなのです 苛めてはダメなのです」 詩音 「可哀想だから何しても許されるわけ!? こいつがどこまでも 甘えるから 悟史くんが辛い思いをしなきゃならないんだ!! ジャマすんならアンタの 頭もたたき割るよ!?」
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