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悟史 「沙都子!!」 (騒ぎを聞き付けてやってくる) 詩音 「さと…」 沙都子 「にーにー!! にーにー私ね… 何も悪いことしてないのに… 魅音さんが… 魅音さんがぁ…」 (泣きながら) 悟史 「どういう事だよ!? 魅音!! 沙都子が何をしたよ!? 僕たちが何をしたよ! どうしていつも苛められなきゃならないんだよ!!?」 詩音 「…悟史くんは『自分の胸に聞け』って言ったよね? だったら沙都子の胸に聞いてみればいいじゃない 悟史くんだって分かってるんでしょ!?」 詩音 「沙都子が悟史くんに すがりつくから悟史くんまで辛い思いするんでしょ? 沙都子がもっとしっかりしていれば悟史くんの負担にならない! こいつが全ての元凶なの!」 悟史 「こいつ… いいかげんな事言うな!!」 詩音 「悟史くんだって沙都子を甘やかしすぎてるよ! 甘やかすからいつまでたっても あんたにすがるんだよ!」 悟史 「お前に僕らの何がわかる! 父さんや母さんを村ぐるみで追い詰めて散々苛めて!! 今度は僕たちか!? どこまでも村の裏切り者を苛め抜く! それが園崎家のやり方なんだろぉ!? そんなに楽しいかよ弱い者苛めが!!」
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