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玄関の靴箱の前に立っている学を見つけて、俺は、猛ダッシュした。
「待った?」
俺は、息を切らして、学のところへ駆け寄った。
「遅い」
「ちっちっち。そこは『今、来たところよ(ハート)』と、照れて言うところだろ?」
軽いノリで冗談を言うと、学は鼻で笑った。
「…めんどくさっ。はやく、行くぞ。腹減った」
「なんだよぉ~…。もしかして、俺への詫びっていうよりは、ただ単に、学がラーメン食いたかったんじゃね?」
疑いの目で学を見ると、学はあっさりと言った。
「気にするな」
学は、俺を置いて颯爽と1人で歩き出した。
そんな学の後を、俺は、急いで追いかけた。
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