友情と愛情の狭間~④

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次の週の月曜日、学校に着いた瞬間、学に話し掛けられた。 いつもは言いたいことはズバズバ言ってくる学が、珍しく言いにくそうに口を開いた。 「あの…さ、今週の土曜日、暇?」 「暇だけど?」 「映画行かないか?」 「行く!」 学と2人で映画なんて、生きていてよかった。 神を信じていないけど、神様に感謝するほど嬉しい。 「よかった。この前、会った子いるじゃん?愛の後ろにいた子なんだけど、栄司に一目惚れしたみたいでさ。愛に、会う機会を作って欲しいって言われて、困ってたんだ」 「えっ…」 栄司と2人きりではない。 それがわかった時点で、俺は、落胆した。
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