友情と愛情の狭間~④

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「嫌か?」 俺は、次の言葉が出なかった。 「俺を助けると思って…頼むよ」 学が珍しく、俺に頼みごとをしている。 普段なら嬉しくて、すぐ、引き受けるのに、今回は女のためだと思うと、気が乗らなかった。 「……栄司も土曜日来るんだろ?」 「あぁ」 「なら、しゃーねぇな…。行くよ。っと、悪い。次の時間サボるわ」 担任が教室に入ってきたのがわかった。 俺は、学の肩を軽く叩いて自分の席についた。
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