友情と愛情の狭間~②

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「悪い、悪い」 悪びれもなく謝ると、学は溜息を吐きながら言った。 『ぜってー、悪いと思ってないだろう?教師への言い訳、めんどくさいんだからな』 「わざわざ言い訳考えてくれたの?学、やっさしぃー」 ホラ。 こんな文句を言いながらも、俺の為にわざわざ根回ししてくれた。 見た目は優等生みたいに真面目なのに、言葉遣いは悪くて、でも、優しい学が、俺は、大好きだった。 『うっせ…。ったく、まだ、学校にいるか?』 「うん?いるけど??」 疑問符を頭に浮かべながら問う。 『ラーメン食いに行かね?日曜の遊びキャンセルしたお詫びに、奢るよ。用事ないなら、今日の帰りラーメン食いに行こう』 「えっ??!マジで?」 『マジマジ。玄関で待っているから、すぐ来いよ』 「行くいく!すぐ行くから、待っててな」 通話を切った携帯を握り締めて、ガッツポーズを取った。 学との放課後デート。 今日、死んでも悔いになし。 それぐらいに、とても嬉しかった。
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