携帯電話

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 遥か未来、日本から昔話や遊びが消えました。  それからは不思議な力に目覚める者が現れたり、禁止された話や遊びを行うと人が消える神隠しが起きると言われています…それから数年後、選ばれた少年少女は別世界に招かれる。 「嘉多真央さん。荷物が届いてます」 「カザ兄さん、配達ご苦労様」  私とカザ兄さんが住んでるいる家は陰陽師の末裔らしく一族が固まっている為、村と思われるほど広い。  その一族は力の格差があり、年に一度行われる運試しで1年の対応が決まる。  私は次期当主と決まっている為参加はしないけど、カザ兄さんは毎年参加を拒否った事で、大学から帰ると雑用ばかりさせられている。 「…叔父さんは、元気?」 「元気元気。今は地方の仕事で夢の旅を楽しんでるから」 「うん…」 「謝るのは親父の方なんだ。だからお前が悩む事じゃない」  私はカザ兄さんと話すのが苦手だ、あの日のカザ兄さんを思い出すから。 《お前のせいで親父は、許さないからな。真央をいつか倒して一族を壊してやる》
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