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二軒先に住む坂巻 亮輔とあたしは幼稚園からずっと大学の学部も一緒で常に隣りにあたしはいた
大して勉強が出来る訳でも無いから、サッカー馬鹿の癖に学校の成績も良い亮輔と同じ高校に行く為に死ぬほど努力をしたし、大学はサッカーのスポーツ推薦で入った亮輔を追って同じ大学の全く興味すら無い理学部に進んだ
ずっと、ずっと好きだったから、隣りにいられる努力をした
何倍も努力した
思いが叶わないと知ってもそばにいた
何でも出来て美人で優しいお姉ちゃんに比べられて、卑屈になるあたしを、妬みの言葉を吐くあたしを隣りでただ黙って時々頭を撫でてくれた
ぶっきらぼうだけど、優しい亮輔を小さな頃から好きだった
ずっと一緒にいるあたしと亮輔は付き合っている訳じゃない
それでも、人に聞かれたら肯定も否定もしなかった
モテる顔立ちで運動神経抜群で頭脳明晰の亮輔のおかげで中、高校時代も、大学に入ってからも時に罵声を浴びせられた
『釣り合わないのよ』
そう言われる度に、何でも出来て、顔の作りもいい亮輔を恨んだ
あたしは亮輔が運動が苦手でも、勉強が出来なくても、容姿がどんなんでも構わないのに。
人の視線を集める亮輔を少しだけ恨んだ
あたしに釣り合わない亮輔の容姿をほんの少し恨んだ
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