[人夢-はかなさ-]

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桜、一緒に見ようね――― 【キミが生きた証】 「ん?」 並盛中の応接室。 雲雀恭弥は書類整理をしていた手を止めふと窓から校庭に目をやった。 「こんな時間に登校してくるなんて…」 視線の先には門をくぐってきたであろう一人の学生の姿。 今は授業中だ。 「堂々とサボりとは、よっぽど咬み殺されたいらしいね」 コンコン。 「委員長、草壁です。」 扉越しに聞こえた声は同じ風紀委員の声。 「入って。」 失礼します、扉を開け入ってきたのは立派なリーゼント頭。 「ちょうど良かった。探してほしい生徒がいるんだ。」 自分でも口角があがるのがわかった。
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