28歳

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  「誰かいい人いないかなぁ~」   休日の午後、暇を持て余したアタシに付き合ってくれた友人と、お茶をしながら漏らした言葉。     「あれ? 聡美、アンタ2歳下の彼氏いたじゃん、どうしたのよその人」   コーヒーカップを手に聞いてきた陽子の顔を見てアタシは答えた。    「ん? 別れたよ」   アタシの言葉を聞いて陽子はコーヒーを噴いた。     「陽子~、汚いなぁ」   「ホラホラ早く拭いて!スカートにかかってない?」   そう言って陽子の前に飛び散っているコーヒーを、バッグからティッシュを取り出し拭いてやっているのは藍子。     アタシ達3人は高校時代からの友達。   高校に入学して同じクラスになり、席が近くて話をするようになったのがきっかけで、それ以来の付き合いをかれこれ13年続けている。     「なんで別れたのよ、どうせ聡美の事だから束縛されてとか言うんでしょ? もうこれで何人目?」   藍子はアタシを見ずに、陽子の世話をしながら言った。     「だってさぁ、俺の女みたいな態度だし、一日何回も電話してくるし……嫌なんだもん、そういうの」   「出た……、聡美の『嫌なんだもん』が」   藍子に世話されている陽子が、アタシを見て言った。  
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