恋する女

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  久しぶりに仕事帰りに陽子と藍子の3人で食事をする事になり、人気のパスタの店で落ち合う事になった。   その店の駐車場に車を停めて降りると、斜め向かいに停まっていた車から藍子が降りてきた。     「久しぶり~」   藍子はいつもと変わらず手を振り傍に寄ってきた。   「ねぇ、修羅場どうさ?」   「ん? 全っ然。まったく問題無し」   (ふーん)     修羅場を待ち望んでいる訳では無い。   ただ、あんなに堂々と人込みを歩けば、すぐにでもバレていまうのではと思ったんだ。   心配するアタシをよそに藍子はケロッとしている。   ふたりで店内に入ると、既に来ていた陽子が奥の席から手を振って合図をしてきた。   アタシ達は陽子の元に向かい腰を下ろした。   3人揃ったとこでオーダーする。     「ねぇ、この間の見合いどうだった?」   そう聞いたアタシに陽子が答える。    「うん、写真で見るより実物良かったよ。あの2日後に正式に付き合いたいって言われてさ」   「で、付き合うん?」   藍子が聞いた。     相手の人は感じのいい人で、付き合ってみる事に決めたと陽子は言った。     出だし好調じゃん。  
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