恋する女

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  待ちに待った土曜日。   休憩中に彼にメールを送った。   時間と場所はもう決めてある。   ホントに今日大丈夫なのかの確認のメール。   送ってすぐに大丈夫だと返信が来た。   最近のアタシは少しずつ彼の事を知りつつあった。   平日は忙しい営業マンの彼は、メールの返信がいたって遅い。   逆に休日だとすぐに返信が来る。   それを知ってから、返信がなかなか来なくてもイラッと来なくなった。   というより、あの日謝りに来た時からアタシの中で変化したと言った方がいいのかもしれない。     仕事中もテンションの高いアタシを見て、同僚が笑う。   「何かいい事あったんでしょう? 解り易いよね工藤ちゃんは」   「あったんじゃなくて、これからあるのさっ」     なに、なに?、と聞いてきた同僚にデートだと教えてやった。   「今度は誰?」     …………。   そうだ、こいつもアタシの長続きしない付き合いを知っていたんだ。     「素敵なおじ様」   は?、と言った同僚は爆笑して言った。   「今度はオッサンに走るのかい」     (悪いかっ!)  
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