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「真ちゃん、お風呂あいたよ」
ちょうど映画も終わったようで、ああ、と返事をした彼はパジャマを持ち、洗面所に消えていった。
なんだか落ち着かないアタシがソファに座ると、洗面所から顔を出した彼が声をかけてきた。
「パンツ、俺のでよければ貸すか?」
洗面所に干してあるアタシのパンツを見て、ノーパンだと気付いたようだ。
それには首を横に振った。
だってさ、パジャマでさえデカいのに、パンツだってデカいだろうよ。
履いてもきっと、このスースー感は変わらない気がした。
パンツ洗濯してまで泊まる事かよ……。
何してんだアタシ。
そんな事を考えながらボーッとテレビの画面を見ていた。
「着替えを少し持ってきて置いといたらいいかもな」
タオルで頭を拭きながら彼は言い、冷蔵庫からビールを取り出してアタシにも1本くれた。
「失敗だよ。パンツ洗濯しちゃったから、スースーして落ち着かない」
「なんだっけ? パンツ履かない健康法とかなかったか? アレだと思えばいいだろ」
「あはは。そうだね」
アタシ達はビールとつまみでお喋りを楽しんだ。
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