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陽子もこの付き合いで、彼との結婚を視野に入れていると言う。
藍子も絶対結婚して幸せになると、ジョッキを傾け宣言していた。
「あんたはどうなってんのよ」
陽子に聞かれた。
「ん? 時々泊まりに行って一緒にご飯を作ったり、散歩したり、本を読んだり……、楽しく付き合ってるよ」
「おっ? オッサンの彼女になったのかい?」
藍子が驚いた顔をして聞いてきた。
「なった」
「で? どう? オッサンって」
「ん、大人だよ。何でも知ってるし、常識あるし、料理上手だし……」
「そんな事聞いてんじゃないわよ。あのさ、エッチした?」
藍子の質問にアタシは首を縦に振った。
「どう? オッサンのエッチ。やっぱテクニシャン?」
藍子の言葉に急に暑くなる。多分、顔も耳も赤くなっていると思われた。
いくら友達だからってさ、あんな事やこんな事の話は出来ないよ。
「あははっ! 聡美真っ赤になってる。で、天国イケた?」
「……、もう一歩のとこで戻ってきてしまった……」
(こんな話は恥ずかしくて駄目だ)
ビールを煽ると、藍子が可愛い、とアタシの頭を撫でた。
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