プロローグ

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―3月 この時期は学生なら卒業を意味していた。 そして、ここにも卒業を控えた少年がいた。 名を如月龍聖-キサラギリュウセイ-。 「今日でこの中学校ともお別れか・・・。」 門の前で校舎を見上げる龍聖。  周りには生徒がまばらにいるが、龍聖に近寄ろうとはしていなく無視をされた状態だった。 (はぁ・・・これでも頑張ってんだけどな。) 龍聖は内心落ち込みながらも、  (でも、高校なら!) と、淡い期待を胸に抱きながら、卒業式が行われる体育館へと向かった。
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