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その指から逃げようと身を捩ると、宗也の胸板に胸を押し付けるような格好になる。
嫌だ……こんなの……。
宗也の婚約者になるということは、いずれ結婚するということ。
こういう行為も、しなきゃならなくなるのは分かっていた。
でも、それはもっと先のことだと思っていた。
まだ正式な婚約者じゃないと分かったときは尚更……。
なのに、これは何?
まだ本当に結婚するかも分からないのに、こんないかがわしいことするなんて……。
「感じやすいのか……。いや、俺とお前の体の相性がいいのかな? ……俺も、興奮してきた……」
そう言った宗也の声は低く、男という獣を思い起こさせる。
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