1895人が本棚に入れています
本棚に追加
ゾクリ――。
と肌が粟立ち、このままだと本当にヤられてしまうことを悟った。
私は何とかそれを避けようと声を上げる。
「ちょっと待って! あなたさっき他の人としてたじゃない!? 彼女のことが好きなんじゃないの!?」
「は? 何言ってるんだよ。あんなのセフレみたいなもんだろ?」
ああいうことをしていたんだから、好き合ってるんじゃないかと少しでも思った私がバカだった。
よく考えてみれば、宗也があの人のことを好きなはずがない。
だって、あの人を見ていた目と、今私を見ている目は同じだったから……。
最初のコメントを投稿しよう!