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その後は無言で腕を引っ張られ、歩かされる。
不機嫌そうではあるけれど、ちゃんと連れてってくれようとしてるんだ……。
…………これは、一応お礼言っておいたほうがいいのかな……?
「……その…………ありがと……」
お礼を言うのには物凄く抵抗があったけど、何とか声を絞り出した。
きっと今の私の顔、悔しさと羞恥で真っ赤だ。
宗也は驚いたような表情で私を見て足を止める。
私は赤い顔を見られたくなくて、その視線から逃れるように顔を背けた。
数秒の沈黙の後、宗也は「ふぅん……」と呟く。
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