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「えっと、その……すみません。迷ってました」
女性の威圧におされながら答えると、イヤミなほど深いため息をつかれる。
「はあ……。庭園程度で迷うなんて……先が思いやられますね」
「はい……すみません……」
事実なため言い返すことも出来ない。
私はただ謝ることしか出来なかった。
少し離れたところで宗也は私が叱られているところを突っ立って見ている。
助け舟を出すつもりなんか更々ないらしい。
別にいいけど。
誰も宗也なんか当てにしてないし……。
心の中で悔し紛れに愚痴を吐く。
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