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「ん? ああ、そういえば会ったな。変わった名前だし覚えていたぜ?」
宗也は、麻李藻さんに抱きつかれている状況が当然であるかのようにその腰に腕を回す。
こっ、このセクハラ男ぉ!
あんたは女なら誰でもいいのか!?
その状況に、さっきされたことを思い出しながら心の中で悪態をついた。
麻李藻さんが嫌がっていたら心の中だけじゃなくてはっきりと口に出して言ったけど、とうの麻李藻さんは逆に嬉しそうだ。
「嬉しい! 覚えていて下さってたんですねぇ。変わった名前付けてくれた両親に感謝しなきゃ」
なんて言って宗也の胸に顔を埋めている。
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