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続いて名乗ったのはさっきから物静かな雰囲気を漂わせている美女。
立ち姿も見惚れてしまいそうなほど美しい。
そんな彼女は宗也を僅かに見た後、その長い睫毛を伏せて短く名乗った。
「氷上 椎名(ヒカミ シイナ)。17。高校三年……」
短い言葉でも印象に残る澄んだ声。
外見に合った、上質の鈴のような声だった。
その場にいた誰もがその声の余韻に浸り、数秒後、麻李藻さんがおずおずと自分の自己紹介を始める。
「えっとぉ……。水野 麻李藻ですぅ。歳は16。高校二年です……」
椎名さんの後だからか、麻李藻さんはいたたまれないと言った雰囲気で声を出していた。
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