番外編1 初夜のハナシ。

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「愛季、お風呂沸いたよっ」 「あっ、はぁい」 脱衣所から顔を覗かせる明の元へ、バスタオルとパジャマを持った愛季が駆け寄った。 愛季と入れ替わりに脱衣所を出る明。 ふと、愛季の腕を掴んで、息がかかる程の距離まで顔を近付ける。 「一緒に入る?」 「なっ…!?」 「あはは~、冗談だよ~」 「う…もう」 掴まれていた腕を振り解き、愛季は脱衣所のドアをぴしゃりと閉めた。 カチャリ、と、ご丁寧に鍵を掛ける音まで響く。 「まーなきっ」 「何ですかぁ?」 浴室独特の反響と共に、愛季の声が返ってくる。
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