111人が本棚に入れています
本棚に追加
「愛季、お風呂沸いたよっ」
「あっ、はぁい」
脱衣所から顔を覗かせる明の元へ、バスタオルとパジャマを持った愛季が駆け寄った。
愛季と入れ替わりに脱衣所を出る明。
ふと、愛季の腕を掴んで、息がかかる程の距離まで顔を近付ける。
「一緒に入る?」
「なっ…!?」
「あはは~、冗談だよ~」
「う…もう」
掴まれていた腕を振り解き、愛季は脱衣所のドアをぴしゃりと閉めた。
カチャリ、と、ご丁寧に鍵を掛ける音まで響く。
「まーなきっ」
「何ですかぁ?」
浴室独特の反響と共に、愛季の声が返ってくる。
最初のコメントを投稿しよう!