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「愛季、結局どうするの?」
「何がですか?」
「生徒会」
本人の意を仰がない、本日夕方の放送。
明ら兄弟とて、何も無理矢理愛季を生徒会に入れたい訳ではない。
愛季自身の意思を聞く事になったのは、同室である明であった。
「ん~…別に、どちらでも…」
シャワーの音が聞こえ、明はドキンと心臓を高鳴らせた。
扉1枚隔てたその先に、小さな可愛い想い人が居るのだ。
それも、一糸纏わぬ生まれたままの姿で。
「僕が護られる心配は無いって分かった訳ですし…って、明さん? 聞いてます?」
「うぁっ!? 何だっけ!?」
己の精神と葛藤していた明は、ハッと顔を上げた。
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