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「ま…明さんがそう言うんなら、僕は従うだけですけど…」
ザーッ、と泡を流す音。
「…愛季、お風呂速くない?」
「そうですか? 分かりません」
…と、音がしたと思えば直ぐに湯気の立った愛季の姿。
入浴時間、約5分。
「シャワーしかしてませんしね」
「あ~ホラ、ちゃんと拭いて」
愛季の持っていたタオルを奪い取り、ガシガシと乱暴に愛季の髪を拭く明。
「い…痛いですが」
「あ、ごめん。でも風邪ひくしさ」
慌てて、明は力を弱めた。
「…何か…」
「ん~?」
「…何でも、ないです」
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