中学と出会い

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卒業式の日。 俺はふだん通りに学校に登校した。 教室に入るとみんな「高校の話し」をしていた。 「高校」 偏差値2の俺も高校の受験には受かってた。 でも何だか行く気がしてなかった。 人一倍勉強が嫌いな俺は親に高校は行きたくないって心から訴えてたけど親は 「高校くらい出ないとこれから先あんた苦労するよ!」 って言われてたから仕方なく受けといた。 とりあえず受かったら親はメチャ喜んでいたのを覚えてる。 後にその喜びが悲しみに変わるとも…そして俺の人生が大きく変わるとも知らないで… 卒業式も済んで教室で煙草を吸っていた俺。 一部の女達は泣きながらなにやら日記交換とかしてた。 涙で化粧が落ちてデロデロになってる奴もいた。 鼻水が青い奴もいた。 本当に女ってのは不思議な生き物だ。 またいつでも会おうと思ったら会えるのに…きっと妄想が激しいんだ 俺はフッと絵莉花を見た………泣いてる… 他の女の泣き顔はどうでも良かったけど絵莉花の泣き顔は可愛かった。 ゆーすけとゆかいな仲間達が来て酒を飲みながら最後の下校をした。 「高校入ってもみんな仲間だからな」 が口癖だった。 今思えばこの日がみんなそれぞれの道に向かう一歩だったんだ。 そして俺は高校に入った。
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