第三話 学校

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土屋の目から涙が流れたように見えたが、気のせいだろう… そのままほっとくのもなんなので、せめてもの情けで、俺の上着をかけてやった。 ー日高家ー 俺は、家に帰ってびっくりした。 置き手紙があって、母さんが“秋人が高校を卒業したら、こっちにきてください。永住します。母”と書いていた。 「…卒業したら、外国か……」 誰もいない…、何もない部屋に、俺の声が小さく響いた。
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