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俺の気持ちとは裏腹に、時間は刻々と過ぎていく。
あいつから解放されて1ヶ月…、俺の体は回復していて、今ではあいつとの行為が嘘のように蕾は閉じていた。
土屋は、依然として学校にきていない…。
あの日から何度か体育館裏に行って見るも、土屋の姿は見当たらなかった。
どうして自分が土屋を探しているのか…?
それはきっと、心にポッカリと大きな穴が開いていて、それを埋めようともがいている…
…今の俺は、誰が見てもきっと滑稽だ……
土屋に抱かれて、抱かれる快感を知ってしまったがために、俺はその快感を求めて、土屋を捜している…
嫌で嫌で仕方なかったはずなのに…
今は、あいつに触れて欲しいと思ってしまっているあたり、かなり重症だ…。
「土屋ん家…、行ってみっか……」
気付いたらそう呟いて、土屋の家の方面に足を進めていた。
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