第一話 関係

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俺は、土屋が嫌いだ。 まぁ、当たり前だが、無理矢理ヤられて、その相手を好きになるのは、変態かマゾフィストくらいだろう。 俺がいつまでも土屋を呼ばずにいると、土屋は心配そうに風呂場のドアを少し開けながら覗いてくる。 これも、三週間くらい前から…。 俺は、やっぱり天井を見たままボーッとしていた。 土屋は、黙って風呂場に入り、浴槽から俺をあがらせた。 「…まだ、つかってたい……」 「駄目だ。これ以上つかってたら、のぼせるだろ。」 土屋はそう言って立てない俺をバスタオルにくるんで、ベッドまで運んだ。
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