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【見えなき敵】
帰り道、吉宗と昔話をしていた
「私は記憶が曖昧なんだけどパパとママってどんな感じだったんだろう?」
「ん~あんまりはっきり覚えてないな でも、早紀ちゃんのパパ ママだもん優しいに決まってるよv(゜V^*)」
何か茶目っ気を出す吉宗を見て可笑しくなり笑えて来てしまった
そして私は吉宗に…
「グリモワールに関わるのは危険だと思う 正直巻き込みたくない」
吉宗はキョトン一瞬したが直ぐに真剣な顔になり
「大丈夫 早紀ちゃんはどんな事があっても守るよ そのために……」
……そのために……吉宗…?…
見たこともない鋭い顔の吉宗に聞き返す事も何故かできなかった
その時どこからともかく声がする
【……ヤハリ…シッテイタカ……グリモワールヲ……】
私はゾクゾクとしたその声は人間ではない気がしたさっきまでの穏和な空気は一変息をするのも苦しい
【……ドコニ…アル…グリモワール…ハ…】
明らかに後ろから声がする動く事すらままならなく苦しいまるで水中にいるみたいである
【コタエ…ロ……】
―ドン―
何か音がしたと思った瞬間吉宗が吹っ飛んだでいくのがわかった
―バンッ―
「ぐわぁ うぅぅー」
壁に飛ばされそのまま地面に疼くまっている
あきらかに人間業でわない
私は恐る恐る後ろを見る
そこには真っ黒で目はギョロとこっちをみているかろじて人の様な形をたもっているが液状のような感じもする
「グ‥グリモワール何て知らない」
‥カダガタ‥言う口をこらえながら言う
【………ナラ…バ…シネ……】
長い腕が振り上げられ
私は死を覚悟した
―ブゥウン―
腕は勢いよく降り下ろされた
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