【魔神】

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―私が震えてるのをおかまいなしに話し掛けてきた 「久々デア~ル 大きくなられたなデア~ル」 ……ハァ‥?……久々…?…… ―こんな奴一度見たら忘れるわけがない(・・?) 呆気に取られてる私をみて 「覚えていないでアールか?まぁよいでアール 貴女の父との冥約により父より預かりし物を渡すでアール」 ―私はビックリしたまさかこんな怪物から父の名前が出るなんて 「パパを‥パパを知ってるの?教えて パパは何で死んだの ママは……」 怪物は口元らしき所に人差し指を持って行き ……シィッ……… 一言、言ったとたん私の口は動かなくなった。 「どうやら私の世界に入り込もうとしてる者がいるでアール 今日の所はこれにて失礼するでアール」 口が動かない ようやく手に入る情報があると言うのに…… …動け…動け…動け… 「ハッハッハッ そぅ力みなされるなでアール すぐまた逢えるでアール 我輩も冥約を果たしておらぬのでアール」 ―怪物は髭を触りながら悠々と話す 「あそこを見てみるでアール」 杖が指した場所からは空間にひびが入って来ていた 「我輩の世界に入ろうとわ中々でアール 今日は、挨拶という事にするでアール」 そういうと杖を少し持ち上げ下に…トン…とついた そこから小さく波紋が広がっていく 「でわ また逢おうでアール 我が名は【魔神 バティア】†Grammar book†により冥約を行使する者なり ハッハッハッ…ハッハッハッ…」 ―そう言い放つとクロックの回りが歪んでいく 悔しい、後少しで何かがわかる所だったのに…
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