クラスメイト

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「で、本当の所は一体なんで見てたんだ?」 湊谷は涙目になってしゃがんだ状態から私に聞いて来る。 どうやら今度は、おふざけは無しの方向らしい。 「少し気になっただけよ。ここ最近彼女、休みが多いし」 私は彼女に目を戻して湊谷にいう。 だが、そこにはもう既に彼女の姿はいなくなっていた。 一体、どこへ行ったのかしら? 私は周囲を見回して、彼女がどこへ行ったのか確かめようとする。 「小此木千百合なら、さっき教室から出て行ったけど」 こんな時間に……? もうすぐ授業が始まるじゃない。一体何処へ行ったのかしら。 私の疑問は言葉になって出ていたらしい。私の疑問に対して、湊谷は呑気な口調で答える。 「トイレにでも行ったんじゃない? ほら、突然尿意をもよおした、とか」 確かに、それもあるかもね。 その時は湊谷の言葉に納得したが、彼女は授業が始まって十分しても帰って来る気配を見せなかった。 それだけか、彼女はとうとうその日一日、教室に帰って来る事はなかった。 本当に一体何があったのかしら? 「湊谷、小此木さんについて何か知っているの?」 「さてね? 俺は何も知らないぜ?」
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