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つまりこいつは私が襲われているのを、助けもせずにずっと見ていたと。
いい度胸しているじゃない。
「うふふ、私の寝顔を見ていながら、助けもしないなんて正義のヒーローのする事じゃないわよねえ?」
笑いながら私は確認を取る。
「いや、それは……」
「いいわけは、許しません」
湊谷の回答を待たずに、私はけたぐり回す。
なんか私が腹部を蹴る度に、うめき声が聞こえる。
はっはいい気味だ。
暫く私は大馬鹿野郎に、お仕置きという名の拷問を加え続けた。
ああ、とうとう私もサディストに目覚めたのか……。
そんな事を感慨深く思っていると、先程私を襲って来た不良達がこの光景を見て震えている。
「や、やべぇ……」
「ありゃほんまもんだぜ……」
「逃げねえと俺たちも殺されちまう……」
なんか勝手な想像を膨らませちゃってます。
「見せもんじゃねぇぞ」
一睨みして、私がそう言うと雑魚共は、何処かへと消えて行った。
「さて、邪魔者も居なくなった事だし、覚悟は良いでしょうね?」
勿論、午後の授業はすべて欠席しました。
理由は当然馬鹿の調教です。
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