プロローグ

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私が何故、この幼馴染の世話をしているかと言うと、 責任があるからだ。 彼をオタクにしてしまった責任が。 しかもただのオタクでは無い。 「あいまい3センチ。そりゃぷにってコトかい。ちょっ。ラッピングが制服…だぁぁ不利ってこたない。ぷ」 あぁ……とうとう始まった。 もうここで遭った事は無かった事にしよう。 私はそう思い、目を逸らした瞬間、人を殴る音が聞こえて来たような気がした。 ついでに悲鳴のような声も聞こえているような気がする。 きっと空耳だ。うん。空耳に違いない。きっとそうだ。 「なんかダるーなんかデるーあいしテるーあれ一個が違ってるんるー」 ああ、相変わらず、某美少女アニメの歌が聞こえてくるなぁ……。 そのリズムに乗って、殴る音も聞こえているような気がする。
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