放課後にも休みは無い

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「むう、その言い方は酷いなあ。こう言った事に一生懸命なだけだと言ってほしいな」 それをオタクって言うのよ。 「それをオタクって言うのよ。乃木湊谷君、いや落ちこぼれくん」 夕衣のその一言に、湊谷は完全に項垂れてしまった。 ま、ちょっと酷いけど、事実だし仕方ないわね。 「あ、私もう帰らないと」 時計を見た聖奈がそう言って立ち上がる。 時刻はまだ十七時を半時間ほど過ぎた程度であったが、彼女の家が厳しくて、もう帰らないといけなかったりする。 彼女の家はかなりのお金持ちで、聖奈はけっこうなお嬢様だったりする。 「じゃあ、仕方ないわね。また明日、聖奈」 「また明日ね、美結」 聖奈に別れのあいさつをすると、私は湊谷を振り返った。 「さあて、湊谷くうん? 現実で、勝負しましょうか?」 にっこりと、笑って話しかける。 いやはや、湊谷が震えあがっているわね。 さて、調教開始……。 その後、しばらくの間湊谷の絶叫が、この住宅地に木霊したのは言うまでも無い。 ま、何時もの事だからご近所の皆さんは、気にしていないだろうけどね。 うふふふ……。
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