4272人が本棚に入れています
本棚に追加
さて、私も準備をしないと。
窓をしめて、いつもの通りシャワーを浴びる為に風呂場まで行く。
流石に朝早くからあいつも覗きに来ないから安心して入れるわ。
どうせ、あいつも汗を流している事だし。
一度自室に戻り、髪の毛を乾かして制服に着替える。
その後髪を梳かして、整える。
しばらく時間があるので、それまで読書に耽る。なんとも優雅な朝だ。一部を除いて。
……さて、そろそろ朝食が出来る頃ね。下に降りよう。
読みかけの文芸書に、しおりを挿んでリビングに降りる。
コーヒーとトーストの香りが、朝を感じさせる。
良いわね、やはりこんな朝が一番。
「さて、あの子を起こしに行こうかな」
優雅に朝食を終えると、妹を起こしに行ってやる。
あの子は本当に朝が弱いんだから。
寝付けないなら、強がる必要性なんてどこにも無いのに。
私は律儀にノックをする。
だが、反応は無い。
ま、当然だろうな。さて、部屋に入るとしましょうか。
「夕衣、入るわよ」としっかり断ってから入る。
律儀な私はとても偉いと思う。
だって、私の周りには律儀な人がいないんだもの……。
溜息を吐いてみる。
最初のコメントを投稿しよう!