序章

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俺は自分の胸に手を当て、軽く自己紹介をすると、女もふむふむと頷いた後に名を名乗ろうとした。 女「源か。私の名前は……」   源「霧雨 魔理沙」 魔理沙「霧雨 魔理沙」   俺たちは同時に言った。 魔理沙はびっくりした目で俺を見る。   魔理沙「へ? 私たち、初対面だよな? なんで?」   源「魔理沙が自己紹介する情景(ビジョン)が見えた。だから名乗る前に名前がわかったんだ」   魔理沙「ビジョン? もしかして、お前の能力かなんかか?」   俺は魔理沙に、俺の能力を簡単に説明した。   俺の能力は『流れで先を見る程度の能力』 ある出来ごとに遭遇すると、セオリーに基づいた流れで行けば、その先はこうなる。 という、だいたいの未来がわかるのだ。 フラグという言葉を聞いたことがあるだろう? フラグ通りの展開で行けば、俺の見た情景(ビジョン)通りの展開が待っているということだ。
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