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ゴールデンウィークが明けて数日後。 時々電話やメールのやり取りをしている中学校時代からの友人『ミユキ』から電話があった。 人違いかも、と言った上で、ゴールデンウィーク中に出掛けた先でサトルに似た男を見た、と。 若い女連れだったそうだ。 まさかねぇ。 と、笑ってはぐらかし、他愛の無い話を数十分して切った。 私は仕事でずっと勤務だったから有り得無い事では無い。 電話の横に置いている硝子製の置き時計を掴み、力一杯床に投げ付けた。 破片が飛び散る。 砕けた欠片は、自分の心の様であった。  
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