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「いやぁ、危なかったなぁ~」
にこやかに坂田が言った。
私は既に涙ぐんでいた。
「坂田さん、助かりました。ありがとうございました。
………もう……車来てるし、どうなるかと思った…」
坂田は、あははは…と豪快に笑い飛ばし、何でも無かったんだから気にするなと言った。
坂田の励ましに気持ちを入れ替えて商品管理室に伝票を取りに入り、放り投げた受話器を戻した。
不意に腹痛に襲われた。
伝票に手をかける頃には激痛に変わった。
呼吸もままならず倒れ込んだ。
「岩崎さん?!」
坂田が駆け寄る姿を朧気に見た後、私の意識は闇に落ちた。
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