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あれから時がたって、あたし達は同じ中学に行って…、やすは未だにテニスやってて、2年になった頃にはやすはレギュラーになってた。
あたしは帰宅部で、暇さえあればテニス部をのぞいてるわけで…。
しかも、テニス部のコーチがあの有名な季楽泰造で、しかもしかも、やすのお父さんな訳で……。
恐るべし、緑山中とでもいっときますか。
『…もはや、笑っちゃうね…』
「また来たの?暇人比奈佳ちゃん」
『…うるさいなぁ、拓馬の癖に…』
「…それ、意味わかんないから」
アホらしそうに言った後、練習もせず空を見つめる拓馬。
『…ねぇ、やすは?』
「またかよ。お前も好きだなぁ。オキラクちゃんのどこがいい訳?」
その問いかけに
『す、好きとかそんなんぢゃないしっ!!バカ拓馬!!あたし達はただの幼なじみなの!!///;』
焦りながら答えると、プププと笑いながら
「今季楽コーチにしごかれてるとこ。じゃ、俺もいくわ」
と言うと手だけ振りながら、コートの中に入っていった。
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