👑変わらないもの

3/11
25人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
あれから時がたって、あたし達は同じ中学に行って…、やすは未だにテニスやってて、2年になった頃にはやすはレギュラーになってた。 あたしは帰宅部で、暇さえあればテニス部をのぞいてるわけで…。 しかも、テニス部のコーチがあの有名な季楽泰造で、しかもしかも、やすのお父さんな訳で……。 恐るべし、緑山中とでもいっときますか。 『…もはや、笑っちゃうね…』 「また来たの?暇人比奈佳ちゃん」 『…うるさいなぁ、拓馬の癖に…』 「…それ、意味わかんないから」 アホらしそうに言った後、練習もせず空を見つめる拓馬。 『…ねぇ、やすは?』 「またかよ。お前も好きだなぁ。オキラクちゃんのどこがいい訳?」 その問いかけに 『す、好きとかそんなんぢゃないしっ!!バカ拓馬!!あたし達はただの幼なじみなの!!///;』 焦りながら答えると、プププと笑いながら 「今季楽コーチにしごかれてるとこ。じゃ、俺もいくわ」 と言うと手だけ振りながら、コートの中に入っていった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!