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彼、木村 隆也との出会いは屋上だった。
外の空気が吸いたくて、僕は屋上へ行ったんだ。
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「はぁ。眠いなぁ。」
屋上のフェンスにもたれかかって座る。
3時目サボっても平気かな。
と考えながらウトウトし、寝そうになっていた頃
ガチャン、と屋上のドアの開く音がした。
僕はうっすらと目を開けて、ドアの方を見る。
眠気眼を凝らしてみると
そこには、不良で有名な木村 隆也の姿があった。
金髪でスタイルがよくて、モテるだろうな…と思った
いや、今はそんな事を思っている場合じゃないんだった
僕の眠気はすでに吹っ飛んでいた。
絡まれでもしたら
と考えると背筋が寒くなった。
僕はなるべく音を立てないよう、木村 隆也から見えない所に移動しようと立ち上ろうとしたその時…
ガシャンッ!!!
「あ?誰だ?」
しまった。
立ち上がる時に足元がふらついてフェンスに思いっきり倒れ込んでしまった。
どうしよう。
木村 隆也と目が合った。
すると、木村 隆也はどんどん僕に近づいてくる
足がすくんで動けない。
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