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痛みは感じなかった。
不良のパンチは俺には届いてはいなかったのだ。
まるで風のように現れた少女により不良のパンチは少女の片手で受け止められていた。
その少女は紛れもなく蓮だ。
「なんだこの餓鬼?」
「恋に触れるな……」
「あぁ!? 女だからって調子にのるんじゃねーよ!」
不良は蓮に殴りかかったが蓮を軽く回避して膝で不良の股関に一発いれた。
うわ……めっちゃ痛そう……
股関を抑えながら不良は悶え苦しんでいる。
二人の不良は蓮を挟み撃ちで殴りかかるが両手でそのパンチを受け止めて二人の不良を軽く投げ飛ばした。
六人いた中の五人は逃げてしまったが股関をうけて悶え苦しんでいる不良は逃げおくれた。
「あいつら置いていきやがって!」
逃げ遅れた不良は懲りずに蓮に何度も殴りかかるが、蓮はそれを全部ヒョイヒョイとかわしていく。
蓮は、もう一発その不良の股関に膝をいれた。
二回はさすがに…………死ねるな
「あああぁあぁぁあ! て、てめぇなに者だ!!」
「私は蓮。この馬鹿を仕方ないから護ってるだけよ。し・か・た・な・く! ね」
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