プロローグ

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彼には特殊な力がある。それはその人が身に付けていた服や靴などを通してシンクロし、その人の行動や考えが分かるという力だ。昔その力を使って人助けをきっかけにこの世界に踏み入れた。最初に探偵の勉強の為、お世話になった探偵さんの元で働いて、はれて独立したものの自分の力を発揮できずにいた。 「思うようにはいかないものだな」 自笑して鳴らない電話を見つめ、熱いお茶を飲み干した。 すると、電話がうるさいくらいになり響いた。 「今日はどんな浮気調査かな」 想像膨らませながら受話器を取った。 「はい、赤澤探偵事務所です」
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