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私と六歳違いの兄、澤田和樹と二人兄妹である。小さい頃はいつも兄貴には甘えて、遊びにいくときは後ろについて行くのが大好きである。
高校一年の時に両親が交通事故で亡くし自暴自棄になりそうな私を助けてくれたのも兄貴である。
兄は高校卒業後、独り立ちして家から離れていた。そんなおりに事故があり私を引き取り、面倒をみてくれた。それで兄の負担を無くそうと高校辞めようとしたが、兄の説得と支援によりなんとか高校を卒業できた。大学進学も勧められたがさすがにそこまで甘えられないと思い、それは断わった。兄にもしたいことあるだろうし、このままじゃ彼女もつくれないかもと思い、それを期に就職の道を選び、兄から離れ独り暮らししを始めた。
それでもちょくちょく遊びに来てくれて嬉しかった。一度、からかって彼女のとこに行けばと言ったら、居ないから無理だと怒ってたなぁ。
ここ暫く遊びに来てなかったので、彼女でもできたかなと思っていた。
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