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『優紀どうした?』
「‥‥たっちゃんが人気者になっちゃう」
そう言いながらまだムスッとしてる優紀。何が言いたいんだか‥‥。
『俺が人気者になっちゃったら駄目なのか?』
有り得ない事だけどな。
「龍は、俺だけのものでいてほしい。」
ふっ。シリアスな雰囲気っぽいが笑ってしまった。何だか高校生の優紀が幼稚園生のように見えて。
「龍は、そうじゃないかもしれないが俺は、俺は!龍がいないと生きていけないのに‥‥」
‥‥あぁ、もう。何て嬉しい事を言ってくれるんだか手を震わせながら言う優紀は、周りの奴からしたら大した事じゃないかもしれないが優紀にとっては大切なんだということヒシヒシと伝わってくる。
俺は、ゆっくり優紀の手をとった。
『優紀、有り難う。俺の事を必要としてくれて。俺は絶対に一緒にいれるって断言できないけど少からず俺は優紀と一緒にいたいよ。』
まだ、うつ向いてる優紀。
『それに、俺達は誰か増えたからって切れたり薄くなったりしない絆だと俺は思ってたんだけど優紀は違う?』
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