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取りあえず人形サイズの服を調達して事なきを得たが。
「戻りそうですか?幽々子さま」
「んー……無理じゃないかしら」
本当に暢気な人?なんだから……
大らかともいえるが、度を超してやしないだろうか?
「あ、そうよ妖夢」
幽々子さまは何か思いついたのか、胸の前で手をぽむとたたいた。
「ほっとけーきを焼くのよ、ほっとけーき」
「この前紫さまに頂いたアレですか?」
幽々子さまは「うんうん」と満面の笑顔で頷いている。
ただ食べたいだけなのか、何かお考えあってのことなのか。
おそらく前者だろうが、対応策も浮かばないので作ることにした。
「あ、待ってる間細工でもしてるから、楊枝を二本頂戴な?」
重ね重ね、本当に暢気な人だ。
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