プロローグ

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それに彼女は猫の様にピクリと反応を見せ、「ほぅ……」っと呟くと、 「良いものを見せてもらったぞ。うん、実に良い。写真に残したいほどだ。お前は。……ふむ、そういえばまだ聞いていなかった。教えてもらおうか?お前の名前を」 小学生とは地球半周分くらいかけ離れた言葉使いで、結論から言うと、俺に名前を聞いてきた。 他に色々と危ない言葉も混ざっていた気もするが…… 「ユウイチだよ。僕の名前は戌威裕一(イヌイ ユウイチ)」 すると彼女は、ニッコリとした微笑みを見せ、何度か頷いて見せると、続けてこう言った。 「ユウイチか。良い名前だ!!おっと、人に名を訪ねておいて、自分が名乗らないのも気が退けるな。よし、一度しか言わない!よく聞いておけ!!私の名前は――――
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