第二章 運命の旅路へ…

14/23
前へ
/463ページ
次へ
「定さん…貴方は運命を信じますか?」 いつもの俺なら、馬鹿にしたかも知れない…そんな言葉がサラから飛び出した… だが、彼女の目が表情があまりに真剣だったから、真面目に答えた… 「わからないな…いや、正直信じたくないな…俺はさ、今の状態が俺の運命だとしたら、仕組んだ奴をぶっとばしたい位だからな!」 「…そうですか…」 …チリーン… 不意に鐘の音が響いた… 「…なら、変えてみますか?あなた自身の手で…」 「えっ…」 「肉親を失い、彼女を失うという間違った運命を正しに…」 「チョット待て!それは一体どういう事だ!!大体、何でサラがその事を知ってるんだ!!!」 「…真実を知りたいなら… 今の運命を変えたいなら… そのため過酷な宿命を受け入れるなら… 夜中零時に再びここに来て下さい… その時には私が知る全てをお話しします…」 「おい!」 チリーン… 鐘の音がまた聴こえた… 今度ははっきりと… …そして、俺の眼前にいたはずの彼女の姿はいつの間にか消えていた… (一体なんなんだよ…これは…) 「チクショウーーーーー!!!」 俺は思わずそう叫んでいた…
/463ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4144人が本棚に入れています
本棚に追加