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「大丈夫ですよ、護留王は分かっておられます。
…胸を張って下さい、貴方は燕王になるのですから…」
姜維は、公孫脩の肩を叩いて、優しい言葉を掛けた。
「そうですね…。
僕が、しっかりしなければ誰もついて来てはくれませんね」
姜維の優しい言葉に、公孫脩は笑顔で答えた。
「…では、出撃は明朝とする。
細かな作戦に関しては、陽動部隊は姜維殿に一任し、城攻部隊は公孫脩殿と、俺で考える…以上だ。
何か異議のある者はおるか?」
寇婁敦が軍議を進め、何か言いたそうな者を捜していた。
しかし誰も異議は無く、軍議は終わった…
(この作戦を失敗させるわけにはいきません…
なんとしても最高の策を考えねば…)
軍議を終えた姜維は一人悩んでいた、この戦いに負けることは丞相の命を果たすことが出来なくなるからだ。
そんな厳しい表情の姜維を、諸葛瞻は静かに見つめていた…
果たして、公孫淵を捕らえ公孫脩を燕王として遼東の主に担ぎ上げることが出来るのだろうか…
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