生き抜く術

4/31
前へ
/447ページ
次へ
「しかしくぅちゃんは、本当に変わらないね。」 「そうか?」 「うん。クールで物静かで憎まれ口で…」 「わかった。もうそれ以上言うな。」 褒めているのか微妙な所だった。 「でもね、2年間でさらにかっこよくなってるよ。」 顔を赤らめながら言う葵。 「……あんがとよ。」 ったく、調子くるうぜ…。 てか、こんなんがよく生きてこれたな……2年も……。 だが矩瑠雛も褒められて照れ隠ししていた。 会話してると、街をでた。 辺りは何もない。 ゾンビもいなけりゃ人っこ一人もいない。 むしろ一番安心出来る状態だった。 「さぁて、次の街に食料があるかな…。」 「ねぇねぇくぅちゃん。」 「ん?」 「ゾンビのお肉ってたべ…」 「さぁ、どんくらいで次の街つくかなぁ?」  
/447ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1014人が本棚に入れています
本棚に追加